ほーむ

     
 

   墨染の木

 

風は凪ぎて ひそやかに かの人を愛でる 桜の宴


月の光に 墨と染まれる 木々の残像 墨染の木

 


あの日の時刻 あの日と違う 木々の冷たさ 風のうずまき


闇の中 みじろぎもせずに 立ち尽くすさま 墨染の木

 

憂しとみるも月のかげり嬉しとみるも月のかげり

 

ウシウレシとゆれる心は 月のように その 姿 変える

 


地に敷かれた花びらの道 たどり行けば 誰に会えるだろう

 

あれからずっと ここは変わらず あれからずっと ここは変わらず

あれからずっと ここは変わらず あれからずっと ここは変わらず。。。